経験が少ない

家を購入する機会は人生の中で1回か2回、場合によっては1度も購入しない方もいらっしゃいます。そしてエクステリアは家を建てるときに検討するため、エクステリアだけを全部リフォームする方は少ないのです。

あまり注目されず情報も少ない

家を建てたり購入したりする際は、住宅自体に注目しがちです。住宅情報などを見ても、新築か中古住宅か、間取りや設備、住宅の費用、デザインなどは重視することが多いですが、エクステリアはあまり注目されません。そして住宅のように坪単価などの具体的な価格表記も見かける機会は少ないことから、予算が掴みにくいという背景があります。

工事内容が多種多様

エクステリアはオーダーメイドの部分が多く、お客様の希望によりどのようなデザインにして、どのメーカーの製品を使うかが決まります。そのために、見積もりである程度金額は出ますが、施工してはじめて費用がわかる場合もあるのです。

オーダー内容もお客様次第であり、施工する場所によっても工事内容が異なるため、たとえ同じデザインのものであっても材料が多く必要になるなどで費用も変わってきます。

外注が必要な場合もある

水道工事や植栽工事などもエクステリア工事に含まれます。工事内容によっては自社で対応できない部分も出てくるため、外注することもあるのです。この場合も依頼先によって費用が異なるため一概にはいえません。

予算内に収めるために優先順位をつける

住宅と同じようにエクステリアもこだわるほど費用が高くなります。エクステリアのリフォームではすべてを希望通りとすると予算オーバーになりやすいため、優先順位をつけてどこにお金をかけるか決めるのがおすすめです。

なんとなくのイメージでリフォームすると、施工後に不満や不便を感じることも考えられます。機能性、デザイン性、防犯性などで何を重視するか決めておくことで、選択肢も定まってくるでしょう。

テラスの費用相場

使用する材料や規模によって異なります。以下は1平方メートル当たりの単価から計算した約10平方メートルを想定した価格です。

• ウッドデッキ：約15～50万円
• タイルデッキ（土台あり）：約15～25万円
• タイルデッキ（土台なし）：約30～40万円
• 屋根付きテラス：約20～35万円
• テラス囲い：約30～50万円

あくまで目安としての費用ですので、使用する素材やデザイン、設置場所などによっても費用が異なります。

テラスの材料は主に木材、タイル、石材、コンクリートの4つです。素材ごとにもグレードや種類があり、木材だと人工木からハードウッドのような高価な天然木材まであります。

コンクリートの場合は、スタンプコンクリートがおすすめです。スタンプコンクリートとは、コンクリートが硬化する前に石張りやレンガ、タイル、木材などを模した型を押し付け、本物の風合いを表現する技術のことです。

デザインパターンとカラーバリエーションが豊富で、デザイン性の高さが特徴です。見た目はレンガやタイルなどの自然素材とそっくりでありながら、よくあるがたつきや段差がなく、目地から雑草が生えてくることもないため、耐久性とメンテナンス性にも優れています。コンクリートのみで施工するため材料費の節約になり、施工時間も短縮されることから、おすすめの工法です。

雨が降ったときを考えると、グレーチングの設置も必要になる場合もあるので検討が必要です。グレーチングは排水口の役割を果たすので、雨が降っても雨水が溢れるのを防げます。設置費用は5,000～6,000円／平方メートルです。

地盤調査費用

テラスを設置するときは外壁や柱に材料を固定するので、外壁の耐久性が低い場合は補修が必要です。そのため外壁の補修費用が発生することもあります。

また土台部分の地盤の質によってテラスを設置できないこともあるので、お住まいの地域によっては地盤調査や地盤強化のための工事費用も必要です。テラスの種類によっては外壁に固定しない独立型もありますが、このようなテラスでも地盤調査は行います。

テラスを設置する場所にエアコンの室外機や植木があれば、移動させなければいけません。物の移動や撤去で費用がかかる場合もあります。